ガスアシスト成形｜射出成形金型.COM

ガスアシスト成形とは

ガスアシスト成形とは、金型内に射出された加熱溶融させた樹脂に、直接窒素ガスなどの不活性ガスを注入し、中空構造の成形品を得る成形方法です。
高圧の窒素ガスを注入し、内部からの圧力を均一に保つことで、製品に生じるヒケ・ソリ・変形等の不良を改善することができるので、自動車・産業機器・医療などの様々な業界の外観部品に採用されています。また、製品内部は空洞になるため、通常の射出成形品よりも少ない材料で成形できます。従って、ガスアシスト成形は、不良削減による品質の向上と材料費削減によるコストダウンが両立できる射出成形法のひとつです。

ガスアシスト成形の特徴

ガスアシスト成形の特徴としては、下記があります。

①寸法精度が向上する
②ヒケ・ソリ・変形等の不良が改善できる
③製品の軽量化
④射出圧力を下げられるため、金型への負担が減少する
⑤成形サイクルタイムの短縮

このような特徴を持つガスアシスト成形は、特にヒケやソリなどの変形が許されない製品に採用されることが多くあります。たとえば箱型の成形品の場合、通常の射出成形方法だと箱が内側に変形してしまいますが、ガスアシスト成形ならその変形を抑えることも可能です。

射出成形金型.COMのガスアシスト成形が選ばれる理由

1. ガスアシスト成形用金型の豊富な製作実績

射出成形金型.COMを運営する㈱御幸は、ガスアシスト成形用の金型設計･製作を数多く手掛けてきました。ガスアシスト成形用金型は通常の射出成形金型とは違いガスを注入するので、ガス注入口の位置、入れる方法によってはガス漏れを起こしてしまいます。その点、射出成形金型.COMでは、ガス注入口のノウハウを豊富に保有しているのでガス漏れを起こしません。

また、ガスインジェクションを活用した樹脂パイプ成形用の金型製作の実績も多数あります。ガスアシスト成形用の金型のことなら当社にお任せください。

2. ガスアシスト成形に適した形状の提案が可能

射出成形金型.COMでは、ガスアシスト成形用金型設計･製作のスペシャリストとして、ガスアシスト成形に適した形状提案を行います。通常の射出成形とは違い、ガスアシスト成形も流動解析はできますが、その通りの動きにならないことが殆どです。
その理由は、通常の射出成形は樹脂の入り口だけですが、ガスアシスト成形は樹脂の入り口とガスの入り口の２つがあり樹脂の流動が複雑になるからです。こうした理由から、この位置の2つの入り口の設定がとても難しいのです。

また、一般の射出成形用の金型を設計･製作する場合には、まず金型を作ってみて、思うように結果が出ない場合は後で調整・・・というケースもありますが、ガスアシスト成形の場合はそう簡単にはいかず、金型を作ってからゲートやガス注入口の位置変更は非常に困難で、金型を作り変えなければ成形すらできない、という事にもつながりかねません。
従って、状況によっては成形する製品自体の形状を最適化することが必要になります。

その点、射出成形金型.COMでは、ガスアシスト成形用金型の設計・製作に関して豊富な経験をもとにアドバイスをすることが可能です。製品形状などの制約がある中でも、総合的に判断してご提案いたします。

3. 自由度の高いパイプなどの中空形状の成形も可能

ガスアシスト成形における大きな特徴としては、複雑な形状でも中空形状にできる、という点があります。たとえば一般的な射出成形で中空構造にしようとすると、通常はスライドを用います。
しかしスライドを用いるとどうしてもスライドを「抜く」工程が入るので、成形品の形状には制限が発生してしまいます。
その点、ガスアシスト成形は気体（ガス）を注入しますので形状の自由度が高くなり、スライド構造では実現不可能なパイプ形状の成形が可能となるのです。

ガスアシスト成形の製品事例はこちら

Q&A ガスアシスト成形について

何tの金型まで対応できますか？

当社では、350tまでの金型に対応しています。
これ以上の金型については、ご相談ください。
ガスアシスト成形はやってもらえますか？

優良な成形メーカーをご紹介しますので、一度ご相談ください。
もちろん、それに必要な金型は当社で設計･製作いたしますので、ご安心ください。
通常成形でヒケ・反りが発生しています。ガスアシスト成形で解決できますか？

ガスアシスト成形はヒケ・反りが少ない成形方法ですので、解決できる可能性が高いです。
まず形状を確認させてください。