2色成形(ダブルモールド)とは
2色成形(ダブルモールド)とは、一般的には2色成形用の成形機に装着された2つの金型内に、材質の異なる(もしくは色の異なる)2つの樹脂材料を射出し、一つの成形品を得る射出成形方法です。これらの成形を自動で行うため、生産効率向上・品質安定を図ることができます。
身近な例で言うと、たとえばボールペンや電動工具などのグリップ部分があります。これらの製品は本体とグリップ部分を後から組み立てるのではなく2色成形で一気に製造しています。また、電子機器などに使用する防水パッキンも、製品によっては2色成形の技術が活用されたりしています。
このように、2色成形は手作業による組立が不要になるので、主に生産性を高めるために使用されるケースが多くあります。
2色成形(ダブルモールド)の特徴
一般的な射出成形と比較した場合の、2色成形の特徴は以下の通りです。
- ①【生産性向上】
2つの成形品を手で組み立てる場合に比較し、生産性が向上する
- ②【密着性向上】
材料を接着しなくても接合できるため、異なる材質同士の密着性を向上させることができる。
(ただし材質の種類によっては接合に適さないものもある) - ③【耐久性向上】
塗装やホットスタンプ等と比較すると接合強度が高いので剥がれにくく、耐久性を向上させることが可能
- ④【意匠性向上】
高級感のある仕上がりが期待できるので、意匠性の高い製品においても効果を発揮。たとえば、2色成形を行うことで、メッキをする際のマスキングの手間を省くことが可能です。
射出成形金型.COMの2色成形(ダブルモールド)が選ばれる理由
1. 2色成形金型の豊富な設計・製作実績
射出成型金型.comでは、これまで身近な日用品から自動車向けなど、多数の2色成形金型の設計・製作を手掛けてきました。美観を重視するものから精度を求められるものまで、2色成形金型なら当社にお任せください。
2. 製品設計時からのVE提案も可能
2色成形はもちろん、射出成型金型.comは自動車や医療機器などあらゆる業界向けに金型を設計・製作して参りました。当社では設計する都度、お客様のご要望をお聞きし、より生産効率の高い形状・取り数・金型構造をご提案しています。2色成形においてもあらゆる観点から総合的判断し、最適なVE提案を行い、お客様のお役に立ちます。
3. 樹脂+液状シリコーンの2色成形金型にも対応!
射出成型金型.comでは、液状シリコーン成形用金型を設計・製作しておりますので、この技術を活用した、樹脂+液状シリコーンの2色成形金型にも対応が可能です。なお、当社では某成型機メーカーS社様から依頼を受け、IPF用デモ機の2色成形金型の設計・製作を行い、展示されました。