射出成形金型.COMのインサート成形について

インサート成形により機能性を向上させた事例

インサート成形は、端子やナットなどの金属をインサートするケースが多くありますが、実は様々な材質をインサートすることができます。
そして、これによりある機能を付加したり、軽量化させたり、もちろんコストダウンといったメリットを享受することができます。
ここからはインサート成形による製品の機能性向上事例をご紹介して参ります。

インサート成形による防水・防塵加工

これまで樹脂に巻線を巻き付けて製造していたコイルを、インサート成形に工法転換することにより、防水性・防塵性を向上させることができます。
インサート成形する際には巻線を金型にセットしてから成形を行うことになりますが、通常のインサート成形のように勢いよく樹脂を充填すると、巻線が圧力によってほどけたり、ダメージを受けたりすることが懸念されますので、こうした問題を回避する工夫が必要となります。

コイルインサート成形品

巻線コイルをインサート成形した事例はコチラ

インサート成形で、2色成形では対応できない形状を実現

2色成形とは、異なる樹脂材料を一つの製品にするために用いられる射出成形の工法のひとつになりますが、2色成形は金型構造によって製品形状に制限があります。
従って、2色成形が不可能なものは、樹脂をインサートして成形する工法を取ることがあります。もちろん、同じ材質を用いたインサート成形するケースも稀にあります。

TPE(エラストマー)+ PC(ポリカーボネート)インサート成形品

樹脂をインサートした成形品事例はコチラ

これまで様々なインサート成形の事例および効果について説明して参りましたが、これらを実現するためには、インサート成形のノウハウと金型への工夫がとても重要になってきます。
もし、お手元に、実は過去インサートを検討したけどダメだった・断られた、というような案件がございましたら、ぜひお気軽にお声がけください。
もしかして、当社であれば実現できるかも知れません。