インサート成形の自動化で、品質向上と生産性アップを両立
自動車の電装化や部品一体化による工数削減などの進展により、インサート成形の需要が拡大しています。
しかし、通常の射出成形と違い、インサート成形は金属や樹脂などの別の部品を人の手でセットすることが多いことに加え、昨今の人手不足という背景から、自動化の要望が高まっています。
手作業でインサートする場合には、効率もさながら、最も気をつけるべきは入れ間違いなどのヒューマンエラーです。
手作業で行う際にはインサート部品をセットし、そのあとに検品を行うだけになってしまうので、部品を入れ間違えが発生する可能性があります。
このエラーを解消すべく、昨今はインサート成形の自動化が進んでいます。
まずは下記の動画をご覧ください。
このようにインサート成形を自動化することによるメリットを纏めると、下記のとおりです。
(1) 間違いが減り、品質が向上する。
ロボットと画像検査機を活用することで、
● 部品に間違いがないか
● 裏表は合っているか
● キズや変形はないか
● 確実に金型にセットされたか
などの項目を、インサートと同時に上記をチェックすることができます。
これにより多くのヒューマンエラーを回避することができます。
(2) 24時間365日稼働が可能となり、効率が上がる。
ただし、インサート成形の自動化は、ロボットや画像検査機の設定を要するため、ロットが少ない場合には製品単価が高くなり、メリットが出ない場合があります。
当社の協力工場では、竪型のロータリー成形機・ロボット・画像検査機を組み合わせて、インサート成形の自動化を実現しています。 高精度な金型の設計・製造に加え、インサート成形については成形から承ることも可能なので、インサート成形でお困りの際はお気軽にお声がけください。